翻訳物などの二次的著作物の利用については、原作者の権利も働きます。 つまり、翻訳物を出版する場合には、翻訳者の許諾だけでなく、 原作者の許諾も必要になるということです。
学校そのほかの教育機関においては、 教師は授業に使うために著作物を複製することができます。 しかし、このような場合であっても、 著作物の内容を勝手に改変するなどして利用することは、 著作者の同一性保持権を侵害する場合がありますので注意が必要です。
共同著作物の著作権は、その著作者全員が共有することになります。 ただし、その行使は、原則として 著作者全員の合意に基づき行わなければなりません。 なお、映画の著作権は、著作者である監督等が共有するのではなく、 法律の定めによって映画製作者(映画会社)に帰属します。
著作物をホームページにアップロードする行為は、 公衆からその著作物をアクセス可能(送信可能化)にするとともに、 アクセスがあれば実際に著作物の送信を行うことを言いますが、 この場合公衆送信権が働くこととなりますので事前に、 著作権者の許諾を得る必要があります。 なお、この公衆送信権は、送信の有無にかかわらず、 送信可能化になった時点で権利が働きますので注意が必要です。
手塚治虫さんは1989年(平成元年)に亡くなられました。 手塚治虫という名前はペンネームですが、 周知の変名であるため、作品は死後50年まで保護されます。 つまり、1990年(平成2年)1月1日から起算して 2039年(平成51年)12月末日までが保護期間です。
著作者が個人か法人かにかかわらず、 法人などの団体の著作名義で公表された著作物のことです。
その著作物の著作者の中で最後に死亡した人の死亡時を基準に計算します。
原作となった小説、脚本の著作権は、 その二次的著作物である映画の著作物の利用については、 映画の著作権と同時に消滅します。 ただし、映画に複製されている音楽、美術などの著作権は消滅しません。
主な国は次のとおりです。 コロンビア(死後80年) メキシコ(死後75年) アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、ドイツ、トルコ、ハンガリー、 フランス、ブラジル(死後70年) インド(死後60年) イラン(死後30年)