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刊行案内(一部抜粋)
お客様インタビュー
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刊行案内
待望の「So What!」第3弾完成! 橋本様は他にも書籍を作られています。 内容紹介(一部)ボクの隠れ家男は「隠れ家」が好きなようだ。「男の隠れ家」という雑誌はあるが、女の隠れ家というのは聞いたことがない。やはり、男は根源的に孤独を好む動物なのか。自分だけで行く、ごく親しい人とだけ行く呑み屋や料理屋、それに自宅から離れた別荘も一種の隠れ家には違いないが、ボクの場合には、東京の自宅にあるボクの部屋が隠れ家である。この部屋を見たことがある人は家族以外ではごく少数であるが、この部屋で撮った写真数枚を前の本では表紙カバーに使った。広さは10畳弱で正方形のフローリングの部屋であるが、ワードローブが2畳分くらいあるので有効床面積は8畳弱と言ったところ。ここには、ベッドも机もTVもPCも置いていない。しかし、ボクはこの部屋にいる時が一番ハッピーなのである。 では、この部屋には一体何が置いてあるのか。まず、ボクの座るチェアが一つある。亡くなった親父が長年使っていた北欧EKORNESのチェアである。カラーは深いブルーでまさに飛行機のファースト・クラスの席。ボクはここに座って音楽を聴き、本を読み、思索に耽る!? 傍らに大きなダンボール箱があり、これをテーブル代わりに使っている。この箱はドイツ製のレコード・プレーヤーが入っていたもので極めて頑丈。チェアの両サイドと後方には四つの本箱が置いてあり、一つは大半をレコード棚として使用している。レコード収納箱は他にも二つあり全部で7〜800枚のレコードが入っている。CDの収納棚は大きなものが一つと小型のものが二つあり、全部で3000枚くらいのCDが入っている。CDケースは場所を取るため、ほとんどCD-R用の薄いケースに入れ直している。ただ、元のケースがないと中古で売れなくなるので、「売る可能性のあるCD」のケースだけは面倒だが取ってある。ご苦労なことだ。レコードもCDも八割以上がモダン・ジャズである。 さて、四つの本箱のうち大型のものはロンドン時代に買った「アンティークのリプロダクション」で「船の本」が入っている。もう一つの小型の本箱はやはりロンドンの古道具屋で買ったもので「趣味の本」が入っている。分厚くて重いオーデイオ雑誌などは床に置いてある。部屋の隅にライティング・ビューローがあるが、すぐ横にスピーカーがあるので単なる物置になっている。 部屋の前方と左側にはオーデイオ機器が置いてある(右側はワードローブ)。まず、前方に大・中・小3セットのスピーカーが置いてある。ただ、ウーファーのサイズは10〜24cmなので小型〜中型スピーカーだ。それとパワー・アンプが3セット(4台)。左側にプリ・アンプが1台とCDプレーヤーが2台、それにレコード・プレーヤーが置いてある。これらの機器の周辺には色とりどりのケーブルが這い回っている。部屋が狭いのでオーデイオ機器はほとんど床に置いてあり、ラックはレコード・プレーヤーの置き台以外使っていない。このように部屋はオーデイオ機器と本箱や収納箱に周囲を囲まれているが、イザと言う時にはフトンを一枚敷ける程度のスペースは確保している。ワードローブの中には、ボクの数少ない衣服と部屋に収納しきれない本やレコードが詰め込んである。その上の天袋には、「切手コレクション」のアルバムが20冊くらい隠してある! 部屋の前面はガラスで小さな庭に面しており、オーデイオを聴く時にはブラインドを下ろすが、このブラインドが木製であるためか、音響効果はいい。本箱の上や棚には、大小さまざまな船の模型が置いてあり、50隻くらいある連合艦隊の1200分の1の金属模型も小さな飾り棚に置いてある。壁には10数枚の気に入ったレコード・ジャケットが貼ってあるが、これも音響的には役に立っている。気分転換のため、ジャケットは時々貼り替える。更に、5枚のフレームが壁に掛けてある・・・オーストラリアのビリッチが描いた「ハーバー」というタイトルのリトグラフ、イタリーのサンジミアーノで買った「古い街の風景画」、「タイタニック号」の写真(当時わずか2ヶ月の赤ん坊だった現存する唯一の乗船者のサインがしてある!)、映画「ボニーとクライド」のフェイ・ダナウェイの「サイン入りフォト」、それに赤いフレームに入った「アナベラ」の写真。そのほか、壁にはロンドンで買ったアンティーク調の小型の「柱時計」とシドニーの海洋博物館で買ったWhite Star Lineの「ワイン・ボード」が掛かっている。 部屋の中にある小物を更に見てみると・・・ジャズ・プレーヤーのフィギュア2組(1組はワンコのバンド!)、ギターを弾いている「ジャコ」のフィギュア、ジャズ喫茶MegとDugの絵葉書、灯台とマドロスと犬のフィギュア、古いゴルフ・クラブのレリーフとミニチュアのゴルフ・バッグ、「サハリン」と「FC東京」のミニチュア・フラッグ、クジラとフクロウの木彫(後者は北海道の名刀が彫ったもの)、ボクの名前の入ったスコッチのボトル(ロンドン時代のオイル・ブローカーからのクリスマス・プレゼント。ボクのために特別アルコール分を多く入れたもの!?)、西豪州バッセ・フェリックスの赤ワインのボトル(1985年のビンテージでMIMIのナショナル・スタッフからもらった)、オーストラリア大陸をかたどった木彫の優勝盾二枚(1日に2ラウンドやるパース・ゴルフ・サーキットで2回優勝したのだ!)、ラシアン・ウォトカのボトル(フロスト・ボトルだが前面に透明な窓があり、その向こうに赤の広場にあるナントカ寺院が見えるボクの好きなボトル。ブランド名はキリル文字が読めないので書けない!)、ボクの作った「英国ヨーク・ミンスター」の置時計、「ロンドン・パブ」のミニチュア看板二枚、英国サレーの風景と古地図、タイのジム・トンプソンのセピア色の写真、ロシアの指揮者ゲルギエフの肖像・・・。それから、床には「大きな黒ラブの縫いぐるみ」が置いてある。仔犬で赤いリボンを首に巻いてお座りをしている。これはよくできている。津川雅彦さんのお店で見つけた。ボクがこれを買うと言ったらスタッフの女性たちは皆とても寂しがった! ちなみに、アナベラはスピーカーを舐めたりするので、入室を許されていない。 こうやって書き出してみると、数百冊の本と数千枚のレコードやCD、それに多くのオーデイオ機器とケーブルに取り囲まれ、壁にはレコード・ジャケットとフレーム、更には船の模型や種々雑多な小物が所狭しと置いてあり、フツーの人であれば気持ちが悪くなるかもしれない。しかし、ボクにとっては、この部屋はまさに「アラジンの魔法の洞窟」のようなところであり、「自分の好きなもの」に取り囲まれているという満足感と安堵感が得られるのである。 おっと、大事なものを忘れていた。それは、お酒とタバコである。アルコールの度数が高くて安いウイスキーのボトルと灰皿も置いてある。家族は全員「大の嫌煙家」であるため、ボクはこの部屋でしかタバコを吸わない。だから、壁も天井も変色し、本の表紙カバーほどではないが「いい色合い」になっている! オーデイオ機器にタバコの煙が悪いことは分かっているが、それはどうしようもない。夜、オーデイオを聴く時には、照明を落とす。すると部屋は表紙カバーのようなアンバーに染まる。そこに強い酒とタバコがあれば、もう何も言うことはない! |