ー 中国漢字はなぜ「同音字」が多いのか −
漢語の「同音字」、その「異義」でなく「類義」に力点を置く
漢語の語彙の核心は「からだ(名詞)と動作(動詞)」
漢語は「孤立語」である。
「屈折語」の英語、「粘着語」の日本語と違い、
「名詞」と「動詞」の区別は語法上、何の標識、手掛かりがない。
その混同を避けるため、「名詞」は「名詞」、
「動詞」は「動詞」の働きを維持する策がとられた。
自然、ヒト、文化、戦争、食事、道具、現象など幅広い語彙の分野の中で、
「からだ」部位が前者として、
ヒトの「動作」が後者として「語彙の核心」の役割を果たした。
「からだ」と「動作」は漢語では、
二分法(dichotomy)の関係で、「陰」と「陽」でもある。
(以下略)