担当者の暖かいサポートで
不安も解消できました。
Q:弊社の対応はいかがでしたか?
出版する側の立場を考えたとても温かみのある
対応をしていただけたと思います。
たとえば、文字の大きさや写真を入れる場所、
表紙のカバーデザインなども、
プロだからといって
一方的に意見を押し付けたりせず、
私の希望にじっくり耳を傾けて、
それを最大限に生かせるようにアドバイスして
くださるので安心感がありました。
正直なところ、本が出来上がるまでは
不安を感じることもありました。
作家の石田衣良さんが、自分の小説について
「ところどころ満足のいく場面はあるし、
ときには自分で書いた文章で涙ぐんだりもするのだが、
良し悪しについてはまるでわからない」と新聞に書かれていましたが、
この言葉こそまさに私の心境そのもの。
「ゲラ」として渡された文章を校正するために何度も読み返しましたが、
読めば読むほど自分では良いのか悪いのか、
わからなくなってくるのです。
迷路に迷い込んだ感じとでもいうのでしょうか。
でもそんな時、プロの編集者が道しるべとなって
サポートしてくださったのでとても心強かったですね。
直したり、書き加えたところもたくさんありましたが、
それを担当の方がうまくアレンジして、
自然で、しかもまとまりのある文章に仕上げてくださいました。
80歳を過ぎて出版を実現し、
嬉しさと幸せでいっぱいです。
Q:ご自分の本の出来映えについてはいかがですか?
表紙カバーは著者自ら描いた
日本画を使ってデザイン。
文字を大きくしたので
読みやすいのがいいですね。
私が描いた日本画を使って
デザインしていただいた表紙カバーは
特に気に入っています。
最初は手書きの文章を
ただ活字にしたいというだけで、
表紙のことなど
頭の隅にもありませんでしたから、
こんなにきれいな装丁に仕上がって
感激もひとしおです。
何よりうれしいのは、国立国会図書館に納本できたこと。
自分の本が国立国会図書館に無料で納本できると
担当者の方からお聞きした時は、驚きとうれしさのあまり有頂天になって、
思わず息子に電話してしまいました(笑い)。
納本の証明書は、今も大切に額に入れて飾ってあります。
本文「貴船神社」より。絵は著者が描かれた日本画「かたくり」。
80歳を過ぎてから自分の本を出版できるなんて、
私は本当に幸せだと思います。
完成するまでは、どうなることかと
不安と期待が入り交じった複雑な心境でしたが、
手元に届いた本を一目見て、
「自費出版の会」にお願いして良かったと心から思いました。
本を創るのは予想以上にエネルギーのいる作業だったので、
疲れを感じることもありましたが、
今はとてもさわやかで満ち足りた気分です。