第35回熊日出版文化賞マイブック賞を受賞しました!
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「やったー 当たりだ。」 少年の甲高い声が響いた。 平成二十三年四月五日(火)午後、 春休みで長期滞在中の熊本の孫達と私はパソコンでゲームに興じていた。 三人で画面を囲んでゲームに熱中している私の背中に、突然声が届いた。 「おとうさん、あたしも当たりだった!」 振り向くといつの間にか妻が立っていた。顔面は蒼白であった。 ただならぬ気配を感じた私はゲームを中断、話を聞くことにした。 妻はこれまでの経過を訥々と語り始めた。
(以下略)