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自分史

回顧〜
郷土を愛し、農に生きて

著 / 岡封q比古
サイズ:B5
製本:ハードカバー
ページ数:122ページ
発行日:2012年8月5日
内容紹介(一部①)
農協理事に立候補(昭和三十九年)

もともと農協は一町村一農協が原則であったが、町村合併でその原則は崩れた。
旧町村単位の四つの農協はそのままで運営されてきたが、
町の農業行政に何かと問題も起こったため、一本化の話が進められ、
昭和三十八年ようやく合併することになり、河北町農業協同組合が誕生するに至った。

その際、役員の選出は地区制でなく、町一本のオープン制をとったので、
各地区とも一騎当千の猛者を揃えての選挙となり、町議選以上の烈しい戦いとなった。

西部地区でも当初は、現職の鈴木庄蔵氏との事だったが、
弥勒寺から私を出すという動きが出たため、
上沢畑では急遽、小野九郎氏に切り替え、一本化の協議となった。
しかし、不調となり二人の立候補となった。

もともと、私は家庭の事情もあり、
農協理事に立候補するなど毛頭の考えもなかったので、再三辞退したが、
村の同士諸君から「何を考えるんだ。これからがお前の出番だ」と叱咤され、
否応なしに押し出されたのが実態である。
その裏には、やはり時代の流れというのか、経済の異常成長期で世代交代と共に、
村からも町の中枢に、ある程度の発言をとの願望があったことがあげられる。
その二として、町村合併以前は部落単位でも事を済ませることが出来たが、
行政の広域化に伴い、必然的に地域のまとまりが要求されて来ていた。

上沢畑部落は旧態依然として「俺んとこは地区の中心であり、
経済的にも、人材的にも豊富である」との自負が強く、
何事も独善的で他部落の反発を買っていたので、
その反動として密かに私を担ぎ出す機を狙っていたのだと、後になって聞かされた。

(以下略)