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刊行案内(一部抜粋)
お客様インタビュー
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刊行案内
まえがき63ヶ国という、世界のさまざまな国を旅して来ると、10年に一度くらいの周期で、命に関わる大きなトラブルに巡り会う。それがトラウマとなり、長く脳内に記憶され、その後の旅に大きな影響を与える。 20年前のカサブランカ(モロッコ)でチンピラと争って、ナイフで胸に傷を受けてからは、二度とアフリカの地を踏むことはなかった。映画「カサブランカ」で覚えた甘美な響きのあこがれは、霧散した。 10年前のランカウイ島(マレーシア)。ここでの、あわや溺死事件。泳ぐ気持ちなどなかったが、あまりにも綺麗な海だったので、ちょっと浮いたつもりが海流に流された。頭の上には現金とパスポートが入ったポシェット、両手にはビーチサンダルを持っての危機であった。ビーチに向けて遠泳をしたものの、力尽きて助けを呼んだ。それ以来海で泳ぐことをやめた。
そして、今回の山賊との遭遇事件である。 この事件は深刻なトラウマとなった。まず、その後、コスタリカでこの山刀で作業している村人にあった時に、まったく安全なのに心臓が止まりそうになり、足がすくんでしまった。それに、妙な夢を数多く見るようになった。いつも何かから追われて逃げる夢である。
これで、4年連続の中米の旅にピリオドを打つのか? 山賊との遭遇事件は4泊5日のアティトラン湖徒歩周遊の中で起こった。普通の観光で過ごしていれば起きない事故であった。しかし後悔はしていない。湖を歩いて一周することは長年の夢であったし、実現できて満足である。
旅が怖くなったのも事実。 旅の47日を「体調不良」で過ごしたが、「病気して損した」だけの旅で終わらせたくはない。「懲りないオヤジ」の賢い旅は、これからも続く。 |