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刊行案内(一部抜粋)
お客様インタビュー
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刊行案内
あとがきに代えて捜索開始から598日目、ミルコが見つかり、しかも新しい飼い主ご家族に愛情を注がれ、幸せに暮らしていると知った時の嬉しさは今でも忘れられません。その一方で、決して諦めず、ミルコを探し続けた千枝さんご夫妻の長かった日々を、改めて思わずにはいられませんでした。 ミルコに似た犬がいると聞くと、千枝さんご夫婦は30〜40kmも離れた所へ事情の許す限り一刻も早く駆けつけました。ふだんは仕事を終え、保護犬猫の世話をしてから出かけ、帰宅が連日深夜に及ぶこともしばしばでした。 当時、私はミルコの安否を気遣う多くの方々と同じように、日に何度もブログ「迷い犬 ミルコ」を開き、寄せられた情報に喜び、期待しては落胆する日々でした。迷子探しは見つかるまで終わりがありません。空腹で寒さに震えてはいないか、雨に打たれてはいないか、生死の境をさまよってはいないか、次々と頭に浮かんでくる思いに、せめて安否だけでも知ることができたらと願っていました。また、ミルコの捜索を通して、動物愛護センターの実情を知りました。飼い主によって、またブリーダーによって持ち込まれる犬たち。迷子を探しもしない飼い主。たくさんの犬猫たちが収容期限の終わりとともに殺処分されている現実に衝撃を受けました。 多くの方々のご協力で、ミルコはあるご家族に保護され、「ユキ君」という名で幸せに暮らしていることが分かりました。ミルコとの再会後も、千枝さんご夫婦はより熱心に預かりボランティアとして、センターから引き出した保護犬・保護猫に囲まれて生活しています。 奇跡とも思える再会を果たすことができたのは、ひとえにユキ君のご家族が名乗り出てくださったからです。今これを書きながら、もし私が保護し、ケアを重ね、家族として大切にしている犬を探している人がいたら・・・。「うちの子だと思います」と名乗り出ることが出来るだろうか? そう思うと、このご家族には、言葉もないほどの感謝の気持ちでいっぱいになります。 ミルコ捜索に関わって下さった全ての皆様にお礼を申し上げるとともに、ユキ君の相棒として、いつもそばにいて守ってくれている海太君に、「いつもありがとう! これからもユキ君をよろしくね!」と伝えたいと思います。 この本の出版には、ユキ君のご家族がご尽力を下さいましたことも記させて頂きます。 ミルコの縁で保護された らら(仮名:幸(ゆき))飼い主 中島記 |