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雨上がりになっても 私の心はやっぱり灰色。 雲が割れて爽やかな 微笑みの光が零れ落ちても 私は何故か拾い損ねて また雨を降らそうとする。 一つの大きな水たまりを覗いてみると 透き通ったもう一人の自分が居る。 透き通った人々や動物が歩いている。 透き通った花や草木が揺れている。 そして透き通ったもう一つの空が見える。 吸い込まれて行く涙に誘われて もう一度、雨が降る事を想いながら 私は水たまりに映るメルヘン世界に 足を踏み入れた。