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刊行案内(一部抜粋)
お客様インタビュー
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刊行案内
「画集に想いを寄せて」(はじめに)画集を発刊するにあたり、改めて作品を眺めますと多くの思い出が頭の中によぎります。 四十二歳のころより、趣味として最初に習い始めたのは水墨画です。水墨画には、墨一色で濃淡をつけ、色を表現する清楚な美しさがあります。十年程後に、金箔、銀箔、色彩のある華やかな日本画も学び、この二つの異なる画法の魅力に引かれました。 画友とスケッチに出かけ、主人と旅をし、春は梅、水仙、桜など、次々に咲く花を追い、秋にはもみじを訪ね、山歩きを楽しみました。十八、九歳の時、悪夢の戦争時代を過ごした私にとって、その楽しさは青春そのものでした。 八十二歳の今、暖かな昼下がりの午後、散歩中に目にする赤いさざん花や寒椿など、開花したばかりの初々しい花たち。風と寒さに傷つきながらなお咲く花も、やがてはそよ風にさえ耐え切れずに散って行きます。偽りのない自然の姿に、人の世も同じと心新たに致します。 奥深い絵画の世界ですが、絵を描く楽しみを知り幸せに思うと共に、これからも人生の友として過ごして参りたいと思います。 |