カメラを趣味として、既に十数年が経っていました。
還暦を迎えたころ友人たちと「これからは、自分の人生を大切にしよう!」を合言葉に、今は亡き主人の理解を得て、国内・海外と積極的に楽しく行動致しました。
しかし平成18年春、思いがけず脳梗塞に見舞われ、一時期行動を自粛せざるを得ない状況となってしまいました。
手持ち無沙汰で過ごすうち、もう海外旅行は断念! と諦めると同時に、折角マスターした補正術を活かし、私の感性の趣くままに撮り溜めたものを、思い出のアルバムにしてみようと編集を思い立ちました。
その課程は、楽しく充実したものでした。各地で、その土地特有の歴史と風土が垣間見られ、人々との触れ合いにも和やかさを感じました。思い出の地では追想として、又、見知らぬ街では参考資料の一端として、ご高覧頂ければ光栄に存じます。
最後になりましたが、私の活き活きした表情を理解し、快く協力してくれた亡夫、並びに行動を共にして下さった友人たちに深く感謝いたします。また写真集の出版に際し、編集・発刊にお力添え下さったブックコムの皆さま方にも御礼申し上げます。
石川栄子