はじめに
平成元年は、芭蕉が「おくの細道」の旅に出てから300年にあたります。
紀行文は5年をかけて推敲し、素龍に清書させて完成していますが、
その後、親族やゆかりの人の手を経て保管されていました。
したがって一般の人の目にふれるようになったのは、
平成12年頃でしょうか。
この紀行文が世に出たことも合わせて
平成15年が約300年という節目の年にあたります。
それにあわせて芭蕉についての記事や
芭蕉の句などが新聞や雑誌に多く掲載されるようになり、
放送では「おくの細道」の朗読が時々流れてきます。
中学や高校の教科書には
芭蕉の句が一つや二つは必ずあり、誰でも覚えています。
(以下略)