唯だ祈る日びの生計のつらくとも此の大聖戰に勝ちに勝たむを
大島も小島も共に日の丸の光りわたりて嚴に戰かふ
南西と東南方とに別かれても一ッ戰の中に生きぬく
子等は皆健やかに在り明けくれを母と共々強く雄雄しく
遠つみの祖先の勲おとらじな醜の御楯と召されし君は
万国此の日の丸になびけよと烽ュかゝげん今日の吉き日に
一草もなき粥なれど前戰の君が心にかよへとぞくむ
隣邦の心になれる小豆もて豊にたくや十五日粥
大東亜戰ひ終る其の日まで雛も銃後の中に靜もる
針はこぶ耳もと寒むき木枯らしも吾子のねむりは破らざりけり
(以下略)