此の記録は過ぎ去りし遠き昔の大東亜戦に従軍致しました、
私個人の行動に関しての記録ですので、何卒あしからずご理解ください。
誠に無学無知なる私ですので、一般の戦記ものや他部隊との趣を異にし、
あくまでも「見たまま」「実感したまま」「体験したまま」等を綴りたいと思います。
九死に一生の生死を彷徨いし事は、一度や二度ではありませんでした。
多くの戦友達が若くして尊き命を失いました。
悲しき悲鳴を残しながら亡くなられた戦友達の、
悲惨なる状況の一部を綴らせていただきます。
大東亜戦の後、日本各地に於いて色々なる大事件、
或は大事故が頻々として発し、
あたかもすればあの戦の記憶も忘れ去られつつあるのではと感じられ、
誠に勝手ながら彼の悲惨極りたる戦況の一片たりとも永久に保存したいと念じ、
筆を進めたいと思います。
誠に拙なき記録ですが、最終までご笑読下さい。