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歴史研究

古事記とアトランティス王国の真実
[黎明編]

著 / 朝比奈宏幸
編集協力 / エメタウン出版
サイズ:A5
製本:ハードカバー
ページ数:440ページ
発行日:2012年6月26日
価格:3,200円(+消費税)
ISBN:978-4-903935-75-1
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内容紹介(おわりに)
おわりに

本書で示した究極の仮説と云えた縄文時代とは、
世界の考古学史上でも、先進性を持った民族の発生から文明の芽生え、
そしてどの様に発展したかと云う状況を考察しても、
人類史上、特異で不可思議な状況を表していた。
つまり1万数千年にも及んだ長期間、
安定した文明社会を形成していたにも関わらず、
全体像も解明されていない様な霧に閉ざされた存在であり、
縄文文明の研究は、古代遺跡の発見と発掘を元にした断片的な情報から、
縄文時代全般の生活環境等、時代考証を行っていたのに過ぎなかった。
しかし世界各地の民族の風習や伝説、宗教儀式等を見聞すると、
日本にも同様な風習や伝説が存在した事が判り、不思議な感覚が芽生えた。
各分野の考古学的遺物の調査でも、
日本や日本人、縄文人、アイヌ人等が関係する伝承や習慣が結構記載され、
世界の文明とは隔離された辺境の島国の筈だった縄文時代と、
世界との繋がりを示した関係に不自然さを感じていた。

日本の考古学史上では、古代の伝承や遺物等、
世界との繋がりは一顧だにされず、
有史以来の発想は大和政権や天皇家の始まりが、
日本文明の発祥とする概念を纏めただけだった。
有史以前の縄文時代や縄文人の活動は、
未開で原始的な状態と云う認識で捨て置かれ、
世界に影響を及ぼす様な民族では無いと云うのが定説だった。
南米大陸のエクアドルのバルディビアで、縄文土器に似た土器が発見され、
日本に確認に来た考古学者に対して、
専門家は縄文人が太平洋を横断する知識や技術も無く、
南米大陸に伝わった可能性は無く、
縄文土器に似た土器群も偶然の産物として黙殺された。
そして東北地方には世界最古の土器と矢尻が、
紀元前1万6500年前頃の地層から出土したが、
考古学上では狩猟採集生活だった縄文人達が思い付きで製造したとされ、
無視されているのが現状だった。

(以下略)