遠足の日のこと
今日はスポーツセンターまで歩きの遠足です。
リュックサックを背負って水筒をぶらさげて・・・・
とってもよい天気で、もう歩いていると汗がでてきます。
一年坊主は一番早く帰ってくるのです。
それなのに一年生が帰りつくしても、ケンは帰って来ないのです。
もう一時間以上もたっているのに・・・・ママは心配で心配でたまりません。
三年生のピロが帰ってきたのに、ケンはまだなのです。
ママはとうとう探しにでかけました。
外で、てる君のママに出会いました。
てる君のママも探しにきたのです。
「六組だけおそいのかしら?」
学校へ行ってみました。一年生は誰もいません。
これはみちくさをしているにちがいないと、団地のあちこちを探しました。
すると、ひょっこり、一の七棟のかげからあらわれたのです。
とかげとありを見つけて、てる君と二人でおいかけあるいていたのです。
この一時間の間の、ケンの充実した夢中のひと時を、
ママは想像してほほえましく思いました。でもやっぱり、ママは心配なので
「より道しないで帰りなさい。」と言わずにはいられないのです。
ケンも「わかったよ」と言いました。