あとがき
私が、三十一文字に魅せられて歌を詠むようになったのは、
昭和五十七年当時区議会議員であり、
歌人でもあられた石橋源太郎先生に勧められたのがきっかけです。
先生が亡くなられたあと、「冬潮」を主宰され、
江戸川区の「くすのきカルチャーセンター短歌教室」の講師であられた
松原先生に師事することができました。
お二人の先生に教えをいただいたことにより、
何とか人並みの歌が詠めるようになりました。
この三十年の間に、賞もいくつかいただけるようになったのも、
二人の先生のご指導の賜と深く感謝しております。
このたび、子供たちが卒寿の記念として、私のつたない歌を、
歌集としてだしてくれることとなりました。
ほんとうに稚拙な歌ばかりで、恥ずかしいかぎりですが、
上梓にあたり詠み返してみて、
この三十年間の様々な喜怒哀楽が
ここに凝縮されていることを改めて感じました。
これまで何かとご支援を賜りました
多くの皆様へ心より感謝申し上げます。