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自費出版 エピソード3

子供たちが母へ贈った、
「母の半生記」。

藤井様写真/自費出版の会

「75歳になる母の半生記を自費出版して、本にして残したい」。それが、公夫さんたち3人の子供たちのご依頼でした。お母さまは幼い時にご両親を戦争で亡くされ、祖父母に引き取られて育ったそうです。高校卒業後、東京に出てきて就職し、数年後、ご主人と出会いご結婚。子宝にも恵まれましたが、結婚して7年後、交通事故で一瞬のうちにご主人を亡くしました。それからは苦労の連続。女手ひとつで3人の子供を育てあげました。やっと、子供たちも独立し、さあ、これからは自分のために生きるんだ、思った頃、突然、リュ−マチが発症。歩くのこともできない状態が続き、ふさぎがちな日々が続くようになりました。その時、母を旅行に連れて行こうと子供たちが貯めていたお金で、「母の半生記」を自費出版してあげようと考えたのです。辛い時期のことは思い出したくないと、母も乗り気でなかったのですが、自費出版の会のライターがお母さまのお話をお伺いしていく中で、辛い中にも楽しい思い出や、素晴らしい経験などを次々と思い出し、少しずつ元気を取り戻されてきました。完成した時は、お子さまやお孫さん、ご友人が集まり出版パーティーを開催したそうです。パーティーでの晴れやかな母の笑顔を見て、公夫さんは母に少し親孝行ができたと思ったそうです。

藤井様の自分史/自費出版の会
千葉県 藤井様