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刊行案内(一部抜粋)
お客様インタビュー
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刊行案内
内容紹介(一部)一、衝撃平成十八年九月八日のまだ暑い夜の事だった。私は小坂町の実家に電話をかけた。うちでは、父の友人の農家から毎年お米を買っていたので、また今年もお願いするつもりだった。 「そろそろ新米採れるね。いつ頃になる?」 電話に出た父は、元気のない声で、それには答えなかった。 「じつは、今朝からかあちゃんが、具合悪いんや。うまく歩けんがになって、一人でトイレへ行けなんだがや。私が抱えてやって、やーっと便所まで行ったんや。どうにかこうにか間におうたけど。それから、しばらく横になっとたら、また動けるようになったもんやさかい、我慢しとったんやけど。病院いかんなんなぁ・・・。かあちゃんは、『ひろみに言わんといて。あの子忙しいんやから』と言うもんで、言わなんだんや。」と。 突然の話の内容にびっくりした私は、
「なんで我慢しとるがいね!」 「とにかく、すぐ病院行かんなんよ。どこで診てもらうか、今考えて、もう1回電話するし。」 そう答えて一旦受話器を置いた。私はあせる手で電話帳をめくっていた。(急がなくちゃ。どこの病院行こう・・・。すぐに診てもらえるところ・・・) 迷った末、公立病院救急外来に電話をしてみた。夜勤の看護師さんに症状を話すと、 「脳梗塞の疑いがありますね。すぐにいらして下さい。」 優しい声だった。 |