家族史 | 八月十五日の残照

書籍画像「八月十五日の残照」

著 / 井戸美千子

  • サイズ:A5判(H210xW148mm)
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:90ページ
  • 発行日:2021年5月13日

内容紹介(一部)

幼き日の記憶

私は現在七十四歳となりました。今年は戦後七十五年といったテレビの番組を見ることが多く、自然に我家に起こった“小さい頃の事”を思い出しました。

(以下略)

父のルーツ -桑名藩-

桑名藩は、伊勢の国桑名に存在した藩で、桑名城は桑名の吉の丸に城跡があります。幕末の桑名藩主は、江戸幕府溜間詰、京都所司代であった松平定敬、兄は会津藩主の松平容保で、二人は兄弟です。容保は、定敬より十一歳上で、二人とも幕末最後まで、幕府軍として戦い、悲壮な最期を遂げています。

桑名藩主、松平定敬は戦いに破れ、桑名藩の領地のある越後に逃れて、戊辰戦争の最後となる函館の五稜郭でも新政府軍と戦い、最期を遂げています。桑名藩の武士は、新政府の逆賊となったのに、何故父は軍人という職に就き、騎馬隊として皇居に出入りすることができたのか不思議でしたが、桑名藩の歴史を知って納得しました。

(以下略)

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