歴史学書 | 中国王朝時代の文化芸術
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著 / 功刀沙織
- サイズ:A5判
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:48ページ
- 発行日:2020年9月1日
- 書籍定価:800円(税別)
内容紹介(一部)
「いま」を知るための歴史学
「歴史」とか「歴史学」というものは、とかく「好き」か「嫌い」かに二分されるようで、「どちらでもない」という意見や感想は少ないように感じます。
「好き」の多くは、ある時代のある特定の人物(例えばこの本に紹介する)、始皇帝や曹操などの偉人・英雄に興味関心、または憧憬を抱いて感情移入する楽しさがあるようで、関連してその人物の生きた時代の社会・文化、また語学などを学び楽しむ傾向が強いように感じられます。
そして「嫌い」派の大多数は。
受験科目による暗記の印象が強く、歴史というとすぐに年号が浮かんできて本当にイヤだ、という意見です。
実は自身も長く嫌い派の一人でした。しかしある時から歴史・歴史学に対する印象・認識が変わり始め、それから俄然、面白さを感じるようになりました。
そのきっかけは日常生活で感じる、いわゆる「違和感」だと認識しています。
(以下略)
第一章 統一王朝という考え方
歴史や考古学好きの方はご存知かと思いますが、この「統一王朝」という発想・とらえ方について紹介いたします。
中国において、まず「王朝」とは何か。
これは民族集団の長や小国・分裂国の王を頂点とする支配体制・組織体制のことです。ですから現代中国ではこの言葉は使いません。
(以下略)