語学 | 孔子はなぜ「論語」を書かなかったのか?

書籍画像「孔子はなぜ「論語」を書かなかったのか?」

著 / 太田成人

  • サイズ:新書判(W105×H175mm)
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:336ページ
  • 発行日:2013年12月15日
  • 価格:2,500円(+消費税)
  • ISBN:978-4-907446-01-7
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内容紹介(一部)

まえがき

〜「楽器の一つ」としての発音器官を知ろう!〜

「孤立語(isolating language)」である漢語の文字はそれだけで、概念を含んだ「文」として提示されるので、聴き手はその単音節を「音声への感性」を頼りに、多くの「同音字」の中から「目標の当該漢字」への到達を要求される。「膠着語(agglutinative language)」の日本語や「屈折語(inflectional language)」の英語では、それは「単語」としか認識されない。孔子(552?479 BC)の弟子たちは、音声として発せられる「ことば」を耳で聞いて、文字として記録した。この先生は、「含蓄のある」概念の単音節字を弟子たちに、どんどん投げ出すだけで、弟子たちは必死にその意味を把握するように訓練された。剛速球が次々と飛んで来る。

(以下略)

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