小説 | 竜の世界
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著 / 安松研二
内容紹介(一部)
プロローグ
十七歳、ぼくはそこかしこにみられる、ありふれた高校二年生だった。
そして十七歳の終わり、すべてにおいて異なった(十七年生きて、その間に経験したことのない)、想像(想像することは経験に裏打ちされることが往々にしてある)することさえ不可能な。
それはまた、人生は自ら獲得ものと考えなかった謂いでもあるが・・・人生を余儀なくされた。
(以下略)
あとがき
二〇一一年三月十一日、東日本大震災が襲うわずか四ヶ月前、ほぼ半世紀を過ごした都会に別れを告げ、大分の瘤(国東半島)に越してきた。ぼく自身、心ならずも生活に追われ、読書・執筆を断念してきたことの回復もあるだろう。差別・無視・蔑視の煩わしさからの逃避も・・・。
(以下略)