小説 | 2050年 旅行の未来
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著 / 鷹木進
- サイズ:B6判
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:156ページ
- 発行日:2020年8月17日
- 価格:1,300円(+消費税)
- ISBN:978-4-910118-09-3
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内容紹介(一部)
はじめに
この書は、文字通りおおよそ30年後の私達の旅行がどんな姿になっていて、どんな楽しみ方がされているか、そして、旅行業はどのような存在になっているかを描いたものだ。
どんな産業も大きな変化の中で生きていて、将来の姿を予測することは難しい。
企業の計画は1~3年以内のタームがどうしても中心で、多くの経営者や社員の意識、努力がそこに注がれ、目標化と予算化が図られる。それより先の部分を担うのは投資家や、企業で言えば経営企画や研究開発部門などの人達になるが、全体で見ると注がれるエネルギーの割合はそれほど大きくはない。
特に10年以上先の展開や計画については、多くの人が自分にはおそらく関係ないので、後進が頑張ればいいのだろうと考えても不思議ではないし、むしろ自然だ。
歴史を振り返ってみると、縄文時代は1万年もの長さがあり、世の中の変化はゆっくりと進んでいった。その頃の人間の寿命はわずか15年程度の短いもので、回りの世界はほとんど何も変わらず一人ひとりの人生は終わっていった。
その後いろいろな発見や知恵の積み重ねで文明化が進み、世の中の変化や進歩が少しずつ加速し始めた。同時に人の寿命はギリシャ・ローマ時代で25年、西暦1900年頃に30年と少しずつ長くなっていった。
それからわずか120年後、衛生状態の改善、疫病の駆逐、抗生物質やワクチンの開発など、医療の進歩のおかげで私達の寿命はありがたいことに一機にその3倍近くの長さになった。
(以下略)
あとがき
ロボット、AI、AR、VR、量子コンピューター、電気自動車や自動運転、シェアリングビジネスなどなど、未来社会がどうなるかは国内外でいろいろな形で描かれてきたが、残念ながら、「旅行が将来どうなるか」をまとめて紹介しているものは寡聞にしてその存在を知らない。半生を旅行業界に生きてきた者の一人として、後輩達に向けて、私は伝えておきたい自分の目に見えるものをまとめておきたかった。
同時に、多くの企業がつくる会社の将来ビジョン検討のためには、予想される業界未来図が必要で、自分が勇ましくもその一つを提供しようと思ったのが、今回この書を上梓した正直なきっかけの一つだ。
(以下略)