歌集 | 記憶の襞
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著 / 山本洋子
- サイズ:四六判(H188xW127mm)
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:122ページ
- 発行日:2024年3月25日
内容紹介(一部)
優しさが足りなくなったと夫の言う心のすきま見透すごとく
男性に〈きれいだねえ〉なんて言われたらいくつになっても今日は吉日
毎日が奥さん・嫁さん・お母さんだけど私は〈洋子〉でいたい
(以下略)
農園の風
受粉する花密やかに匂い立ち小さき存在主張しており
枇杷の里 山から袋が消える時潮引く如く人も消えゆく
梅雨時のたったひと日の青空をめがけて消毒ポンプが踊る
(以下略)