研究本 | 続・繊維の歴史とよもやま話
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著 / 德武正人
- サイズ:A5判(H210xW148mm)
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:376ページ
- 発行日:2017年1月21日
- 価格:1,500円(+消費税)
- ISBN:978-4-907446-56-7
ご好評につき、完売いたしました。
德武様は他にも書籍を作られています。
内容紹介(一部)
はじめに
現役の頃のことです。某先輩からは「誰でも、あること(テーマ)を10年間追求すれば必ずモノになる。ただし、テーマを見つけるまでに10年かかる」と言われました。この言葉は現役を退いたあともずっと覚えておりました。10数年前にやっとテーマを見付け、2年程前に『繊維の歴史とよもやま話』を上梓することができました。これを作成したのは現役生活の卒業論文として、また、繊維に長く関わった者として、繊維の歴史の楽しさを知ってもらいたい意味(願望)もありました。
(以下略)
2 破壊に至る経緯
ところで、何故、イギリス植民地のインドで、木綿産業が破壊されたのでしょうか。このようなこと(悲劇)が起こった理由は何だったのでしょうか。直接的にはイギリス産の機械製の綿布をインドへ安価に輸出するためでしたが、それには深い背景と原因がありました。
原因が結果を招来し、その結果が原因となってまた次の結果をもたらします。その繰り返しが歴史ですが、インド綿業の破壊も同じです。
インド綿業が破壊されるに至った簡単な経緯は次の通りです。その原因を探れば、ヨーロッパ民族の肉食とスパイス使用の文化にまで遡ることになります。(以下略)
あとがき
前書に対しては暖かな読書感などを多くの方から寄せて頂きました。改めて感謝申しあげ、今回もまた、ご意見やご感想をお寄せ頂くことをお願いしたいと思っております。
私はいくつかの歴史愛好会に入っており、数人の仲間と一緒に歴史散策に出かけたり、ミニ講演会でお互いに話をしたり聞いたりしております。特に歴史散歩は、かつて本で読んだり聞いたりした事物や事跡、また多くの歴史上の人物を思い起こすことができました。「こんなところに住んでいたのか」、「ここで戦ったのか」、「ここに葬られていたのか」などなど、思いもかけない発見や実見が沢山ありました。こうしてそれまでは「点」としてしか見えなかった事象は「点から線」に伸びていきます。さらに別の発見によって「線から面」に広がり、歴史はさらに面白く興味は深くなっていきます。
(以下略)