自分史 | 回顧録 ~塩飽への思い~
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著者 / 塩飽広島正福寺住職 齊藤祥覚
- サイズ:A5判(H210W148mm)
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:56ページ
- 発行日:2021年11月25日
内容紹介(一部)
小学生時代
電灯が点くのが、まだ珍しかったその頃、早島では皆、行燈やランプでした。私は明治三十三年に、早島尋常小学校に入学し、兄と二人で通学しました。兄は四学年、私は一学年でした。
(以下略)
茂浦での暮らし
昭和元年頃は、だいぶん茂浦の人にも親しみができ、風呂が無かったので、近所の角屋や上所などへもらい風呂に行ったりしましたが、小屋の藤太郎さんが五右衛門風呂を修理してくれまして、どうやら風呂は寺で入れるようになりました。台所の方は、大きな囲炉裏があってガランとしていたのを、大屋の藤本利吉さんが大工に来て、三つに仕切って物置にして、上り口の間も障子唐紙を入れて下さったので、寒くない様になりました。下玄関も天井を張って、ススが落ちないようになり、次々と修理して寺らしくなりました。
(以下略)