自分史 | 八十路にて綴る ―思い出と雑感―

書籍画像「八十路にて綴る」

著者 / 左口尚之

  • サイズ:四六判(H188xW127mm)
  • 製本:ハードカバー
  • ページ数:176ページ
  • 発行日:2022年4月15日

内容紹介(一部)

はじめに

私の祖母は、前大戦の戦中戦後を通して父母弟妹と私の六人と生活を共にし、最晩年は病に臥す中、苦しくも切ない人生を七十六歳で閉じましたが、自分の記憶にその人となりが僅かながら残っています。

祖父は、古い写真一枚で顔を知るのみ、まして曾祖父母に至っては、顔はかすかに写真で見覚えはあるものの、その先祖達の人となりや生活ぶりなど全く知りません。少なくとも、父母から聞かされた記憶がありません。これも戦時中のこととて、やむを得ないことだったのでしょう。

(以下略)

あとがき

私昔を思い出そうとすると大事な節目節目のイベントのディティルが何となくぼやけていて、反対にどうでもいいような瑣末な出来事がやけに鮮明に記憶の海から浮かび上がってきたりします。

その中には汗顔の至りともいうものも多いのですが、年のせいにして忘却の彼方に追いやっています。

(以下略)

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