自分史 | やまぼうし
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著者 / 松山瑛子
- サイズ:四六判(H188xW127mm)
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:66ページ
- 発行日:2022年3月15日
内容紹介(一部)
ある土曜日の一日
(前略)
私が名付けたポンポン船、真っ白な客船で、ポンポン軽快な音をひびかせ乍ら、煙を出し、進む。幼かったけれどとても印象深く、未だ脳裡からどうしても離れない。今、あのポンポン船はどうなっているのだろうか、
(以下略)
ヤマボウシ
私の家の庭に、一本のヤマボウシの木が植わっている。
以前家を新築のおり、庭に大好きなヤマボウシをと考え、まだ元気であった主人と共に町はずれの植木やさんを訪ねた。ありました! 思っていた通りの大きさのヤマボウシの苗木に出会った。丁度植えるのによい頃合い、そして
「一つの根っこから二つに分かれてるよ」植木やさんのこの説明! まさにそれこそが私の好みだったのでますます嬉しく、即刻契約して翌日に配達をお願いし、庭に植わった。毎日生育を楽しみに窓越しに眺め、外に出て見上げる日々だった。
(以下略)