歴史紀行文 | うつそみの人なる我や ―私の大和路歴史紀行―

書籍画像「うつそみの人なる我や」

著 / 髙橋典明

  • サイズ:四六判(H188xW127mm)
  • ページ数:158ページ
  • 発行日:2021年9月22日

髙橋様は他にも書籍を作られています。

内容紹介(一部)

はじめに

二〇二〇年の春から日本全国で猖獗を極めた新型コロナウイルスの大流行の結果、外出を控え、自宅や仕事場の事務所で一人過ごす時間が増えました。このため、このやむなく与えられた時間を有効に活用して、私がこれまで約20年間にわたり大和の各地を歩きながら考えてきたことをまとめてみようと思い立った次第です。

(以下略)

加守神社

近鉄電車南大阪線の古市駅から二両編成の普通電車に乗り換え、二上神社駅で下車すると、目の前には冬枯れてこんもりした姿を見せる二上山が迫ってくる。山に向かってまっすぐ住宅街を抜けると、細い車道越しに加守神社が鎮座しているのが見える。古びた石段を登り、鳥居をくぐって小さな社殿の前に立つ。手水場にある神社の由来書によると、ご祭神は三柱で、倭文の祖天羽雷命、建御雷神、掃守(加守)の祖天忍人命とある。

(以下略)

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