お客様インタビュー1
旅行記を出版された神奈川県横浜市 志村幸枝 様
一人旅の思い出と感動を
思いのままに綴った旅行記を出版。
70歳半ばを過ぎてから旅の魅力に目覚め、毎年のように京都を訪れるようになったという志村幸枝様。書きとめていた旅の記録を本にしたいと思い立ち、自費出版を決意されました。タイトルは、「老いて京の一人旅 ?旅に目覚めて?」。京都の名所旧跡の情景やそこにまつわる歴史の数々が、やさしい文章で感性豊かに綴られています。志村様に自費出版を実現するまでの経緯やご感想をお聞きしました。
旅の思い出や感動を形として残したかったのです。
Q:どのようなきっかけで自費出版を思い立ったのですか?
主人亡き後、私は老後の人生を自由気ままに楽しもうと心に決めて、大好きな京都へ一人旅をするようになりました。京都には、歴史ある神社や仏閣、風情あふれる街並など魅力的な場所がたくさんあって、訪れるたびに感動で胸が一杯になります。でも、しばらくすると、どんなに楽しい記憶も薄らいでしまうでしょ。それで、旅先での出来事や感じたことをいつまでも忘れないように書きとめておくことにしたのです。最初はほんのメモ書き程度だったのが、だんだんと文章になり、気がついたら原稿用紙が何十枚にもなっていました。そして、書きためた手書きの原稿を何度か読み返すうちに、「きちんとした活字で残せたらどんなに素敵かしら」という想いが日ごとに大きくなっていったのです。とはいえ、私は本を創った経験はないし、いざとなるとどうしたら良いのか皆目検討もつきません。考えあぐねた末に、今暮らしているシニアマンションのフロントスタッフとして、私が日頃から信頼している小澤さんにご相談しました。私の希望を叶えるために、小澤さんがインターネットで探してくださったのが「自費出版の会」でした。
フロントスタッフの小澤様(左)、著者の志村様(中央)、担当編集(右)。
少部数でリーズナブルに創れるのが魅力でした。
Q:弊社をお選びになった理由はなんですか?
本文「瑞泉寺」より。
文中写真は著者撮影、
「高瀬川に浮かぶ高瀬舟」。
本を創るといっても、私は旅の思い出をきれいな活字にして残しておきたかっただけ。人に読んでもらいたいとか、何十冊、何百冊も出したいといった大げさなものではなく、自分と家族のために数冊あればいいと思っていたのです。「自費出版の会」では、10冊からでも対応していただけるということで、その点ではまさに私が希望する条件にピッタリでした。加えて、リーズナブルな料金も魅力でした。実は、小澤さんが他にも何社か問い合わせをしたり、見積りを取って下さったんですが、「自費出版の会」がいちばん良心的な価格でした。それで、早速連絡して、担当者の方に来ていただくことにしました。担当の方と初めてお話した時の第一印象も良かったですね。料金や部数のことはもちろん、本の大きさやデザイン、これからどのように作業を進めていくかなど、とても丁寧にわかりやすく説明して下さいました。この方なら信頼できると思い、迷わず「自費出版の会」にお願いしようと決めました。
担当者の暖かいサポートで不安も解消できました。
Q:弊社の対応はいかがでしたか?
出版する側の立場を考えたとても温かみのある対応をしていただけたと思います。たとえば、文字の大きさや写真を入れる場所、表紙のカバーデザインなども、プロだからといって一方的に意見を押し付けたりせず、私の希望にじっくり耳を傾けて、それを最大限に生かせるようにアドバイスしてくださるので安心感がありました。正直なところ、本が出来上がるまでは不安を感じることもありました。作家の石田衣良さんが、自分の小説について「ところどころ満足のいく場面はあるし、ときには自分で書いた文章で涙ぐんだりもするのだが、良し悪しについてはまるでわからない」と新聞に書かれていましたが、この言葉こそまさに私の心境そのもの。「ゲラ」として渡された文章を校正するために何度も読み返しましたが、読めば読むほど自分では良いのか悪いのか、わからなくなってくるのです。迷路に迷い込んだ感じとでもいうのでしょうか。でもそんな時、プロの編集者が道しるべとなってサポートしてくださったのでとても心強かったですね。直したり、書き加えたところもたくさんありましたが、それを担当の方がうまくアレンジして、自然で、しかもまとまりのある文章に仕上げてくださいました。
80歳を過ぎて出版を実現し、嬉しさと幸せでいっぱいです。
Q:ご自分の本の出来映えについてはいかがですか?
表紙カバーは著者自ら描いた
日本画を使ってデザイン。
文字を大きくしたので読みやすいのがいいですね。私が描いた日本画を使ってデザインしていただいた表紙カバーは特に気に入っています。最初は手書きの文章をただ活字にしたいというだけで、表紙のことなど頭の隅にもありませんでしたから、こんなにきれいな装丁に仕上がって感激もひとしおです。何よりうれしいのは、国立国会図書館に納本できたこと。自分の本が国立国会図書館に無料で納本できると担当者の方からお聞きした時は、驚きとうれしさのあまり有頂天になって、思わず息子に電話してしまいました(笑い)。納本の証明書は、今も大切に額に入れて飾ってあります。
本文「貴船神社」より。絵は著者が描かれた日本画「かたくり」。
80歳を過ぎてから自分の本を出版できるなんて、私は本当に幸せだと思います。完成するまでは、どうなることかと不安と期待が入り交じった複雑な心境でしたが、手元に届いた本を一目見て、「自費出版の会」にお願いして良かったと心から思いました。本を創るのは予想以上にエネルギーのいる作業だったので、疲れを感じることもありましたが、今はとてもさわやかで満ち足りた気分です。
思わぬほど大好評で30部増刷することに。
Q:ご家族やお友達など周囲の方の反響はいかがでしたか?
本文「宝筐院」より。
文中の絵は、著者が描かれた
日本画「すいせん」。
私が本を創ることにあまり関心を示さなかった息子が、出来上がった本を見て、はじめて「よく頑張ったね」と言ってくれました。家族以外では、小澤さんをはじめお世話になったフロントスタッフの方々に真っ先に渡して読んでいただきました。自分の文章がどう評価されるか心配でドキドキしていたのですが、読み終えたスタッフのお一人から「やさしい文章でわかりやすく、素晴らしい本になりましたね」と褒めていただい時は、心からほっとしました。同じマンション内の親しいお友達からも「涙がこぼれるほど感激した」とか「心がやすらぐ」といったうれしい感想が寄せられ、中には「わかりやすいから京都を旅行する時のガイドブックとして持って行く」とおっしゃる方までいらっしゃったんですよ。思いもよらない反響の大きさには、ただもう驚くばかり。おまけに皆さん口々に「手元に置きたいから是非一冊譲ってほしい」と言うので、10冊では足りなくなって、とうとう30部増刷することにしました。私の作品がこんなにも喜んでもらえたことに感激すると同時に、思い切って出版を決意して本当に良かったと思っています。日が経つほど、喜びが大きくなってくる今日この頃です。ありがとうございました。
本文「随心院」より。絵は著者が描かれた日本画「梅」。
志村様、どうもありがとうございました。