語学書 | 心意表現の文法 発話領域モデルに基づくフランス語、ドイツ語、英語における叙法の体系

書籍画像「心意表現の文法」

著 / 村瀬克実

  • サイズ:A5判
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:304ページ
  • 発行日:2020年12月10日

内容紹介(一部)

まえがき

本書は、フランス語、ドイツ語、および英語における叙法を、発話領域という概念を導入して体系化することを試みたものである。

叙法とはフランス語でmode、ドイツ語でModus、そして英語でmoodと称されているものである。単に法と言われることもある。具体的には、日本語で普通、
【フランス語】 直説法、接続法、条件法、命令法
【ドイツ語】 直説法、接続法第一式、接続法第二式、命令法
【英語】 直説法、仮定法現在、仮定法過去、仮定法過去完了、命令法
と呼び慣わされている動詞の形式を使い分ける叙述の体系を言う。狭義には、直説法、接続法などの個々の形式をも叙法と言う。

(以下略)

第1章 序説

我々にとって最も身近でかつ主要なコミュニケーション形態は言葉による会話である。会話では、話し手が聴き手に伝えたいと思う情報が文という形式にまとめられ、一つまたは複数の文が話し手から聴き手に伝えられる。さらに、話し手と聴き手の立場を相互に入れ替えながら、いくつかの文をやりとりすることでコミュニケーションが進行する。

(以下略)

このページの先頭へ