自分史 | 寅ちゃんの思い出 あんなこと・こんなこと

書籍画像「寅ちゃんの思い出  あんなこと・こんなこと」

著 / 山田寅次

  • サイズ:A5判
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:660ページ
  • 発行日:2020年5月24日

内容紹介(一部)

はじめに

「人間、ひと度、この世に生まれてきたからには、本の一つや二つは書いて残さなけりゃ、何のために生まれてきたのか判らん!、と思わんかい。

・・そうだろう。そのくらいの努力精進をしてこそ、死んだ時に、極楽浄土とか称するところへ行けるのだ!、と俺は常々思っている。

何を書けばいいのか?、と思うだろう。

それは、自分が今まで生きてきた人生の年月のひとこま、ひとこまを、思い出すがままに、体験したままを、感じたままに、文字で書き残せば、それでいいのだ・・」と、口癖のようにご教示くだされたのは、かの「ヘイホー(現黒竜江省黒河)捕虜収容所で知り合った、野戦航空補給廠出身の(以下略)

アブラムシの卵とはこれ如何に

ここは御国を何百里 はなれて遠き満州の 赤い夕陽に照らされて 友は野末の石の下・・・・・・・・・

の歌詞で始まる軍歌「戦友」で知られた満州。

満州の二文字は僕が物心ついた7~8才の頃から、父の口からしばしば聞かされたものである。

父は若かりし頃、かの日露戦争に従軍して満州へ行ったことがあったので、お酒が入るとその時の思い出話を子供達の前でしてくれたものである。

その思い出話の中で聞いていた満州へ、その倅の僕も行くことになろうとは夢にも思わなかったのである。

(以下略)

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