学習参考書 | 大学初年度の 確率・統計学入門
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著 / 吉岡良雄
吉岡様は他にも書籍を作られています。
内容紹介(一部)
まえがき
コンピュータの普及とともに,自然から観測された種々のデータや,コンピュータによる大規模なシミュレーションから得られた測定データを手軽に処理できるようになった。しかし,これらのデータについて,ただ単に平均や分散を求めるだけでは,観測データの特徴や性質をつかむことができない。これらの統計処理には,関数あてはめや回帰曲線,多変量解析,推定や検定,分散分析などが挙げられるであろう。このような処理をなぜ行う必要があるのか,処理結果をどのように解釈するのか,などを理解していないと,まったく意味がない。すなわち,統計処理を行う方法には必ず理論的背景が存在する。
(以下略)
第1章 本書への導入
自然からは多くの情報が発せられている。自然から観測されたデータについて,ただ単に平均や分散を求めるだけでは,観測データの特徴や性質をつかむことができない。これらの情報をうまくデータ化し,処理すること(統計的処理)が必要である。そこで,本章では観測データを処理する概略を示すとともに,高校で履修する数III,数A,数B,数Cの内容が基礎になっていることを示す。
(以下略)